【たなかっちのピアノ演奏動画】ポロネーズ-ファンテーズ。イタリアのピアノ。演奏者はアマチュアです

ピアノと云えば、スタンウェイズサンズとされます。

大陸系では、オーストリアのベーゼンドルファー、ベルリンのベヒシュタインがあります。

今回はイタリアのファツィオリを取り上げます。

演奏するのはアマチュアピアニストにも
負けずとも劣らないたなかっちです。

演奏している曲が、ショパンの晩年の最高傑作であって非常な大曲です。

ポロネーズの中に入っていますが、その形式がとても自由であるために、「ファンテーズ」が付されています。

作品番号は61番。1846年に出版されました。

ヴェイレ夫人に献呈されました。

この作品ついては、F.リストの大変興味深い評価(手紙)が残されています。

たなかっちの演奏は、この曲の結末に向かって、諦念に溢れつつ、進行します。

アレグロ マエストーソ これでもポロネーズ

この曲の冒頭は、アルペジオで開始されます。

とてもつかみどころのない自由な形式です。

たなかっちの演奏は、慎重に音を選んで表現しています。

出だしのフレーズが、Aフラット(16分音符)、Eフラット(付点8分音符)、Eフラット(2分音符)であるために、ポロネーズであるとされる根拠のひとつの部分です。

1歳下のショパンの友人であったリストの言葉どおり、もはや以前のようなショパンの力は感じられません。

すべてが諦念に覆い尽くされた自由なアルペジオの展開です。

そして、ア テンポ ギースト に移って、思い出したように、ふたたび力強くはじまる合図が鳴ります(フォルテ、22小節)。

しかし、その抵抗もつかの間、すぐに、その抵抗が破れます。

52-58小節の部分は、3度のアルペジオがある、ピアノの演奏技術の中でも、最も困難な技術の一つです。

たなかっちは、スムーズに演奏しています。

エピソード 66-91小節 左手と右手がもつれあいながら

この部分は、Eフラット、C、E、B、Cシャープ、Dシャープによる、ポロネーズのようなフレーズが演奏される。

しかし、この部分には、通常のポロネーズ作品にあるような、勇敢な表現はみられない。

すべて、予告された結末を受け入れたショパンの諦念が表現されている。

一旦、フォルツアンドにて終点を告げて、すぐにピアノにて、16分音符による、4小節の挿入部分があります。

その後、ふたたび、16分音符による上昇するフレーズが付いた、先の主題が演奏される。

116小節から、第二部がドルチェではじまる。

この第二部は、Bフラット メジャーである。

戦いが終わった、束の間の安息のようである。

しかし、この安息も約束されたものではなくて、やはり残酷な結末に向かってのひとつの、はかない安らぎでしかない。

小音符やトリルを伴った、不吉なフレーズが流れて、右手のAの音を最高音として、ヘ音記号のFまで下降する。

148小節からはじまるピユ レント(ピアニッシモ)の部分は、もしかすると、本当の安息であったかもしれないことを予感させます。

左手の最も低い音は、Eシャープである。

音を確かめるように、そして、ショパンに言い聞かせるように、ゆっくりと安らかな時間が流れる。

たなかっちも、不安が静まるように、この部分を演奏する。

181小節からの、116小節からの部分の再現では、より深みを増した音が演奏される。

序奏からフィナーレについて

214-215小節のわずか2小節で、冒頭の部分が再現される。

ピアニッシシモであって、B、Fシャープ、FシャープとA、E、Eのフレーズである。

そして、Fマイナーに転調して、Gからはじまる(ピアニッシシモ)。

220小節には、ラッレンタンドの指示がある。

222小節は、終曲の部分への推移に向けた、2小節の橋渡し部分である。

この2小節は、ダンパーペダルを踏まない。

そして、224小節から、ポーコ ア ポーコ クレッシェンドの指示がある。

226小節には、ア テンポ プリモの指示があり、16分音符の連続が登場する。

左手には、付点8分音符と16分音符のリズムが演奏されて、右手の最高音はBまでいたる。

238-241小節は、左手と右手のユニゾンである。

クレッシェンドの指示がある。

初めの2小節と終わりの2小節で、区切られている(スラーがある)。

終結部には、二つの部分(242-253小節と254-288小節)があって、はじめの部分は、8分音符の3連符のリズムによって、右手の旋律が演奏される。

右手の旋律は、弱いながらも、いまだ自由を求めて高音部分をさ迷い歩く。

他方で、左手の伴奏は、結末が迫っていることを予期しているのか、荒々しくオクターブを演奏する。

254小節から、センプレ フォルテッシモの指示がある最後の部分が登場する。

ここにいたって、音楽は、Eフラットから演奏しはじめる。

調号は、Aフラット メジャーから変更はないのだが、Eフラットの音が基軸となっている。

たなかっちは、ファツィオリというピアノで、この難ずかしい結末を締めくくっている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です